雑記

【注意喚起】NTTを騙るアナログ戻し事業者

2022年3月19日

ネット回線や自宅の固定電話の変更や乗り換えをする事が一般的になってきた昨今。
少しでも料金を抑えようという気持ちは誰でもあります。
そこに付け込むように、悪質な事業者による勧誘も増えているのが現実です。

電話や書面での勧誘があってもすぐに契約せず、まずは調べることが重要です。

NTTの名を騙った「アナログ電話への契約変更」

2021年11月1日に総務省から注意喚起が出されています。

総務省:光回線契約を締結している利用者に対するアナログ電話への移行勧誘に関する注意喚起

同様にNTT東日本、NTT西日本からも注意喚起が出ています。

NTT東日本:NTTの名を騙った「アナログ電話への契約変更」を行う事業者に関する注意喚起について
NTT西日本:NTTの名を騙った「アナログ電話への契約変更」を行う事業者に関する注意喚起について

内容は「インターネットを利用していないのならばアナログ電話に戻したほうが、電話料金が安くなる」と説明した上で「サポート費用」の名目で毎月の費用を請求したり、高額な「手数料」「工事費」を請求されたり、契約を解除しようとすると高額な解約金を請求される、というものです。

最近でも勧誘に伴う苦情は増えているようなので内容をまとめます。

アナログ戻しとは?

2019年7月1日から「光コラボレーションの事業者変更」が開始され、ネット回線の乗り換え手続きが手軽にできるようになりました。
その際に「NTTと契約している固定電話(アナログ電話)」も一緒に「光回線の電話(ひかり電話)」や「光コラボレーション事業者の電話(IP電話)」へ変更することが多いです。

この「ひかり電話やIP電話」に変更した人が再度「NTTのアナログ電話」に戻す手続きを「アナログ戻し」と言います。

以前は光回線を乗り換えする際の電話番号引き継ぎのために「アナログ戻し」が必要なケースが多かったのですが、「光コラボレーションの事業者変更」によって必要性は減ってきています。

光回線の乗り換え

回線契約の変更にも様々なパターンがあります。
「NTT光回線 → 光コラボ」
「光コラボ → 別の光コラボ」
「光コラボ → NTT光回線」
この乗換手続きの作業は「転用」と呼ばれています。

以前は「NTT光回線 → 光コラボ → 別の光コラボ」のような事業者の変更はできず、一度回線解約が必要になる、というルールがありました。
また、「電話番号の引き継ぎ(番号ポータビリティ)」が出来ないため、電話番号が変わってしまうというデメリットもありました。

この際に電話番号を変えずに手続きするための方法が「アナログ戻し」でした。
「ひかり電話 → アナログ戻し → 光コラボ電話」という手続きを踏むことで、電話番号を引き継いでいたという事です。
(光 → 光ではないので変更可能になる、裏技的なやり方ですね)

しかし、上記の「光コラボレーションの事業者変更」が可能になったことで、直接変更手続きが可能になりました。
①現在利用中の光コラボ事業者に「事業者変更承諾番号」を発行してもらう
②次に乗り換える光コラボ事業者に申し込みする
という2ステップで可能です。

アナログ戻しが必要なケース

インターネットを使わなくなったので、解約したい。ただ固定電話は残したい。
というケースの場合に「アナログ戻し」が必要となります。

アナログ電話の料金

NTT東日本とNTT西日本、それぞれのアナログ電話の料金を載せておきます。

※取引所とは
NTT東日本:電話サービス取扱所(級局)の種類について
NTT西日本:電話サービス取扱所の種類

光回線との料金比較

では、本当にアナログ戻しすると料金は安くなるのでしょうか?
比較としてNTTのフレッツ光の料金も記載します。
※ひかり電話の場合は光回線の契約も必要なので、合わせて計算します。

光回線の契約が不要になる分、電話回線のみの利用であればアナログ利用の方が安いようです。

※詳細はNTTへお問い合わせください。
NTT東日本:お問い合わせ
NTT西日本:お問い合わせ一覧

まとめ:契約手続きは直接NTTに相談を!

「インターネットを使わないなら」という条件でのアナログ戻しは安くなる可能性があります。
しかし、契約変更の手続きはNTTへ直接相談するのが大事です。
別の事業者や会社を通すと不必要なサービスや料金を請求される可能性もあります。

また、NTT東日本、NTT西日本ともに「アナログ電話への契約変更」を勧奨するような営業行為はしていないようです。
勧誘で「NTT」を名乗ってきた際は別会社や代理店の可能性を疑いましょう。

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